近年ペーパーレス社会が急速に進むなか、不動産の賃貸借契約においてもオンライン上での手続きが可能になりつつあります。
いくつか懸念点はあるものの、電子契約が普及することによって不動産会社・借主双方においてさまざまな手間が省けます。
そこで今回は、賃貸借契約における電子契約とはなにか、メリットとデメリットを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
賃貸借契約における電子契約とは?
電子契約とは、パソコンやスマートフォンなどの機器を使用して、オンライン上で賃貸借契約を締結することです。
電子契約が解禁されたきっかけとして挙げられるのは、2019年より国土交通省が実証実験を進めていた「IT重説」でしょう。
約2万5,000件ものIT重説実験をおこない、トラブルは0件という結果になったことから、電子契約が本格的に導入されることになりました。
電子契約では、高いセキュリティが重要になるため、本人であることの証明となる電子証明書や、契約を締結した日時の証明などが必要になります。
賃貸借契約における電子契約のメリットとは?
電子契約のメリットとして、下記の2点が挙げられます。
費用の削減につながる
賃貸借契約をオンライン上で締結する場合、書面上に貼付していた印紙代が必要なくなるので、コスト削減につながるでしょう。
また、借主においても契約のために不動産会社の事務所に足を運ぶ必要がなくなるため、交通費も節約できます。
契約までの手間が省ける
電子契約であれば、いつでもどこでも契約を締結できるので、契約日時を決定するための日程調整をおこなう手間が省けます。
また、書類を郵送で受け取り、捺印して返送するといった細かい作業も発生しないため、借主にとってもメリットが大きいと言えるでしょう。
賃貸借契約における電子契約のデメリットとは?
電子契約におけるデメリットとして、下記の2点が挙げられます。
インターネット環境に懸念がある
自宅のインターネット環境が整っていない、オンラインツールに不慣れといったケースでは、電子契約がスムーズに進まないことが考えられます。
そのような懸念がある場合は、通常どおり対面もしくは郵送で、書類上でのやり取りが必要となるでしょう。
契約内容の全体像がわかりにくい
書面で賃貸借契約を締結する場合、どこにどんな項目があるのかといった全体像を把握しやすいといったメリットがあります。
しかしPDFなどのデータで契約内容を確認するのであれば、ざっくりと全体の内容をつかみにくい可能性があります。
まとめ
今回は、賃貸借契約における電子契約とは何か、またメリットとデメリットについてお伝えしました。
貸主・借主とも、場所と日時を選ばずに賃貸借契約を締結できるといった手軽さがもっとも大きな魅力のポイントではないでしょうか。
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