マンションやアパートなどを借りたいと考えていても、敷金や礼金が発生するため一人暮らしを諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし賃貸物件のなかには、敷金礼金がゼロのゼロゼロ物件と言われるものがあります。
ここでは、ゼロゼロ物件とはなにか、そのメリットと注意点についてご紹介します。
賃貸のゼロゼロ物件とは?
ゼロゼロ物件とは、敷金と礼金の支払いを必要としない賃貸物件のことを言います。
近年インターネットの普及により、賃貸物件を不動産会社に出向かずに比較できるため、賃貸物件の競争が激しくなっている傾向があります。
また昔と比べて家賃保証会社が増えたことで、入居者が家賃を滞納した場合でも家賃保証会社が債権回収をしてくれるのです。
そのようなことも、敷金礼金などの初期費用がゼロの物件が増えた要因です。
ゼロゼロ物件は、賃貸物件の競争で勝ち抜くためには必要な対策であり、管理会社や大家さんは空室対策をおこないます。
そのため、入居者と管理会社や大家さん双方にメリットがあるのです。
賃貸のゼロゼロ物件を借りるメリットとは?
マンションやアパートなどを敷金礼金ゼロで借りるメリットは、始めに賃貸物件を借りる際の初期費用の負担が軽減されることが挙げられます。
一般的に賃貸物件を借りる際には、仲介手数料や保証金、入会金、鍵交換代費用、敷金、礼金を合わせて家賃の6か月分が目安と言われています。
そこから敷金礼金の部分がゼロになるので、初期費用の負担を軽減できるでしょう。
ほかにも短期間を目的とした賃貸借契約の場合には、違約金を含めたとしてもトータルでかかった費用が安く済む可能性があります。
また、敷金礼金がゼロになった分、ワンランク上(家賃が高い)の賃貸物件に借りられる点もメリットのひとつです。
敷金礼金がないことで初期費用を抑えられ、貯金がない方でも借りやすくなるため、賃貸物件を検討している方はゼロゼロ物件を考えてみてはいかがでしょうか。
賃貸のゼロゼロ物件を借りる際の注意点とは?
マンションやアパートなどを借りる際、敷金礼金がゼロだからといって始めに支払うお金がないわけではありません。
次月の家賃や火災保険料、家賃保証会社に支払う保証料、仲介手数料、クリーニング代などが必要です。
そのため、家賃の2〜3か月は目安として賃貸物件を借りる際に準備しておくと良いでしょう。
また、クリーニング代や保証料などは賃貸物件の間取り図の付帯事項という項目に条件が記載されているため、確認しておく必要があります。
ほかにも注意点として、賃貸物件を借りたあとの退去申し出の際の予告期間が挙げられます。
一般的には退去する1か月前に管理会社や大家さんに申し出をする賃貸物件が多いです。
しかしゼロゼロ物件では解約予告期間が2か月という賃貸物件もあるため、契約書などの確認必要です。
まとめ
賃貸のゼロゼロ物件とは敷金礼金がゼロになる賃貸物件のことですが、初期費用が全部なくなるわけではなく、保証金や仲介手数料などは発生するため注意しましょう。
ただし、敷金礼金が含まれる初期費用に比べて安く済むため賃貸物件を借りやすくなると言えます。
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